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そもそも環境問題とは・・・

そもそも環境問題とは

 

5つの問題が挙げられます。

 

  • 地球温暖化
  • 森林破壊
  • 海洋汚染
  • 水質汚染
  • 大気汚染

 

  • 地球温暖化について・・・

 

最も影響を与えているのは二酸化炭素です。

車を否定する事はできませんが、自分の夢という名の趣味で大量の二酸化炭素を排出することは、大きな罪と言えるのではないでしょうか。

*前回ブログ「宇宙旅行に行く事は?」参照

 

車においても、二酸化炭素を排出しない電気自動車に移行すべきです。

ガソリン車からEV車に移行すれば、二酸化炭素排出問題と、もう一つ大きな利点があります。

それは「騒音」です。

音のしないEV車は、エンジンを吹かす事がありませんし、元々エンジンが無く無音ですからね。

私は上野の主要道路に面したマンションに住んでいますが、騒音と言ったら酷いものです。二重サッシでは防ぎきれません。

同じ様に騒音問題で悩まれている方は多い事でしょう。週末に走り回る暴走族もEVになると静かになりますし、そもそもつまらなくなり、暴走行為をやめるかもしれません。

 

 

ガソリン車の新車販売に関する規制・・・

 

ノルウエー

2016年ノルウエーはガソリン車の販売を規制すると発表しました。2025年までに禁止をします。2022年電気自動車の販売割合は、なんと8割に上っています。

 

スウェーデン

2019年1月に2030年からのガソリン車の新車販売を禁止すると可決しました。

首都ストックホルムでは2024年12月31日より(実質2025年から)、市中心部ではガソリン車もディーゼル車も通行禁止になりました。

 

2035年までに規制する国々

ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダ、中国、日本

フランスは2040年までに

 

*詳細については後日まとめます

 

 

スイスの観光地では・・・

ヨーロッパの観光地では、一般車はすべて駐車場までで、その先はEVやバスによってしか、その景観地まで行く事はできない、そこまで規制されているところは多数あります。

 


省エネと観光を両立したスイス・ツエルマット。奥に見える山は、マッターホルン

 


 

スイス、マッターホルンの麓の村・ツェルマットは、アルプスで最も名高い観光地の一つ。

*3月16日の日本テレビ「世界の果てまで行ってQ」で、ツエルマットが紹介されビックリしました! 録画をして月曜の夜に見たのですが、その日の昼間にこのブログを書き始めていたので、同じ名前が出てきて本当に驚きました。

 

冬には美しい氷河の景観を、夏には登山やハイキングを楽しむことができます。

世界でも有数のリゾート地でありながら、環境への配慮が徹底されています。

スイス南部に位置し、標高1600mの村です。周りにはマッターホルンや標高4000mクラスの山々が38座も連なっています。

 

ツェルマットは車で行く事ができません。

なんと1960年代からガソリン車の乗り入れを禁止しているのです。

当時は馬車でした。

 


今でも残っている馬車

 


今はそれに加え電気自動車の利用のみと限定されています。

しかも利用できる電気自動車の数は550台と上限が決められているのです。

 

 


観光客を運ぶ送迎バス


キュートな郵便配達車

トラックも可愛らしいですよね

 


 

1960年代に既に環境問題を考えている人たちがいたということ、それを制限して観光客減につながるかもしれないのに、それよりも環境保全を優先したということなど、もしも、その頃に同じ考えを権力者、有権者、有識者などが持っていれば、今の地球はとんでもなく素晴らしい地球でいられたのでしょうね。

我々も、今からでもできるだけの事をして緑豊かな地球を子々孫々まで残していかなければならないと、つくづく考えさせられました。

 

 

森林破壊について・・・

森林破壊については、色々な問題が山積みされています。

今回はその中でパーム油について考えたいと思います。

 

パーム油はアブラヤシと言う植物の実から取れる油脂で、液体でも固体でも利用できるので、世界中で使用が増えています。

現在、世界で使用されているNo.1の油と言われており、日本で売られているパーム油は100%輸入品です。

 

パーム油は、歯磨き粉、洗剤、スキンクリーム、マーガリンと幅広く活用されており、最も多く活用されているのが食用油です。

 

これは皆様が大好きな唐揚げやポテトチップスなどに使われていて、販売されている油で揚げた商品では、ほぼパーム油を使われています。

飲食店では菜種油や白絞油(しらしめ油)、胡麻油なども使われていますが、安く売りたい商品では圧倒的にパーム油を使います。

コンビニやスーパーで表記を確認すると、ほぼパーム油と書かれています。

 

ただ、表記の仕方は色々とあり、パーム油であっても、植物油、植物油脂、ショートニング、マーガリン、グリセリン、界面活性剤、などと書かれています。

 

もしかして読者の中に「マーガリンってバターの安価版なだけでは?」なんて思われている方はいませんか? バターとは全く違う製品で原材料は油(パーム油)で出来ているのです。学校給食でマーガリンを使っているとか、言語道断です。もちろん家庭でもですが。

 

ちなみに「ヤシ油」はココナッツオイルのことです。


資料提供:WWFジャパン

 


 

パーム油は日差しが強く雨量の多い赤道付近で取れます。

インドネシア55%、マレーシア32%、タイ3%、の3国で90%を占めています。

今後は2010年から2030年の20年間で、なんと3倍に増えると言われています。

 

つまりそれだけ需要があると言うことは、ビジネスになると言うことです。

ですからビジネスにならない森林よりも、そこを焼き払い、その後にアブラヤシを植林するとビジネスになると言うことです。

 


 

 

空から見たアブラヤシ農園

 

泥炭地への影響・・・

熱帯森林に隣接する泥炭地には、多くの炭素が含まれています。

泥なので水分が多く、アブラヤシを植林するためには水を抜かなければなりません。

先ずは水路を掘り、乾かしていき、ある程度乾くと火を放ちさらに乾かしていきます。

炭素を含んだ土壌に火をつければ、二酸化炭素として空中に放出されていきます。

火災の被害が甚大であった2015年には、インドネシアの森林・泥炭地火災のみで、約17.50億トンの温室効果ガス(二酸化炭素換算)が排出されたことが推計されている。これは日本の年間総排出量約14.08億トンを大きく上回る量だった

 

 野生動物への影響・・・

 

 


最大の危機を迎えているのはオランウータンです。

生活している森を焼き払われ、食べるものも住むところも奪われているのです。

 


 

食べ物も住処も奪われたオランウータンは、仕方なく農園に入り込み、アブラヤシの身を食べてしまます。つまり農家にとっては、オランウータンは害獣なのです。

 

ゾウも被害者の1人です。

農園に踏み入ってしまったゾウはその巨体でアブラヤシの苗木などを踏み潰してしまいます。

農家は餌に毒を入れて撒き、ゾウを殺しました。

この写真は、罠にかかったゾウが餌を食べることができず、

餓死してしまったものです。彼はボランティアのメンバーです。

 

さらには今まで家族でパーム油を取りながら生活をしていた人々も、大手企業に土地を奪われ、そこで安い賃金で子供から働かざるを得なくなっています。

日本の大手スーパーに客を奪われていく街の、商店街のイメージと言えばわかりやすいでしょうか。

 

 

パーム油をやめれば良いのか・・・

では簡単にパーム油をやめようと言う話でしょうか。



 

図を見てもらえればお分かりのように、生産性はパーム油がダントツです。

そのパーム油をやめれば、生産性の低い油を大量に作っていかなければならず、その方が土地への負荷は大きくなりますし、より広大な土地が必要となります。

 



油を使用しない様にすることは不可能です。

人口爆発中の地球では、これから先、より多くの油を必要としていきます。

 

今後どうやって自然を守りながら、パーム油を作っていくのか、とても難しい問題です。

私の様な環境問題に関わっていると、「パーム油を使っているからあの商品はダメ」「あの店の油はパーム油だから行かない」と言う活動家に会います。

 

気持ちはわかりますが、それは本質を知らないのです。

何も知らないでいることも罪と思いますが、本質まで知って貰いたいです。

 

では本質を知ってきた(少しなりとも)今からはどうすれば良いのでしょうか。

やはり消費を減らすことでしょう。

 

私はパーム油を使いません。キャノーラ油も使いません(後日、解説したいと思います)。

他の植物性油を使っています。

ただ今回このブログを書くにあたって改めて勉強してみて、パーム油を使っても良いと思い始めました。*先の理由にて

我が家は油の使用量を極力減らしています。

例えば「ノンフライヤー」を使うことなど。

 

油を使わないので健康的なので使用している人もいます。

私は環境問題からですが、使い方も、まるで油を使わないと中々料理に使いづらいですが、軽く油を使う、例えば霧吹きで油を振り掛けてからノンフライヤーを使う、とかもあります。

やり方は工夫次第ですが、間違いなく油の使用量を減らすことができます。

同じ様なやり方で、少なめの油で表面だけ揚げておき、高温なトースターで焼き上げるのも同様な効果があります。*電子レンジはなるべく使わない

 

いつも環境問題、動物愛護問題などでも言っていますが「ゼロが全てではない、ゼロに近づける行動が最も大切だ」と言うことです。

 

 

次回は、海洋汚染問題をまとめたいと思います。

 

 

 

【参考資料】

Wellnesthome

WWFジャパン

 

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